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  • 執筆者の写真功 山口

痩せホルモン レプチン メカニズムや効かせる方法など

今回はダイエットに関わるホルモン


「レプチン」


のお話をします。




1.レプチンの役割とメカニズム

2.レプチン抵抗性のメカニズム

3.レプチンをうまく働かせる方法


 

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1.レプチンの役割とメカニズム


レプチンの役割は


[食欲を抑制すること]


あと体脂肪の分解にも作用するようです。






この食欲を抑制する効果はかなり強烈で


レプチンを働かせなくしたマウスは


食べることをやめず、お腹がいっぱいでも食べ続け


みるみる太っていった


それぐらい強烈らしいです。





レプチンが働くメカニズムは



1)「脂肪細胞」から「レプチン」が放出


2)脳の食欲をコントロールする部分の細胞にレプチンが到着


3)細胞にある「レプチン専用のお皿」にレプチンが結合


4)レプチン専用のお皿が「リン酸化酵素」によってリン酸化


5)リン酸化したレプチン専用のお皿が細胞内に情報を伝える


6)a.摂食中枢ニューロンの活動を抑制(食欲を抑える)

 b.満腹中枢ニューロンの活動を活性化(お腹いっぱいと感じる)


7)食べるのをやめる



という流れで食欲は下がるらしい。








このレプチンの量を増やすにはどうするかというと


レプチンは「脂肪細胞」から放出するホルモンなので


体脂肪が増えるとレプチンの量は増える。




ん?




そもそもこのホルモンの役割は



●体脂肪が増えすぎないように、

体脂肪が増えてきたらあまり食べなくてもいいよ

という命令を出すためにあると考えられている。






え?






どゆこと?





じゃなんで太り続ける人がたくさんいるの?










なんと太り続けてしまう人たち


体脂肪が増えても

食欲がまったくなくならない人たち


というのは



この痩せホルモン「レプチン」が働かなくなってしまっているようなのです。


レプチンの働きが悪くなる状態を



[レプチン抵抗性]と呼んでいます。




 

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2.[レプチン抵抗性]のメカニズム




レプチン抵抗性の原因はおもに3つ


①脳へ届くレプチンの量が減ってしまう

②レプチン専用のお皿の障害

③脳の食欲を感じる神経回路の障害



なんか難しいですね。



①脳へ届くレプチンの減少

・脳に物が届けられるには

「血液脳関門」というところで荷物の検査がされて

合格したら通れるらしいのですが


その検査に引っかかって通してもらえなくなるらしい。




②レプチン専用のお皿の障害


レプチンが働くメカニズムに

レプチン専用のお皿にレプチンが結合して

すると「リン酸化酵素」によってリン酸化する


という流れがありましたが


この「リン酸化酵素」が

「脱リン酸化酵素」によって

リン酸化するのを邪魔されたりとか

いろいろあるみたいです。



ここ難しくて覚えるのもやめちゃったのですが



とりあえず



レプチン専用のお皿がリン酸化しなくなるから

レプチンの情報が細胞に届けられなくなる


みたいですね。





まぁそんなこんなでレプチンが働かくなるので


体脂肪が増えても食べ続けてしまう。


肥満がどんどん進んでしまう。




これは大変だ。




早くレプチンを働かさなければ。




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3.レプチンをうまく働かせる方法



a)慢性炎症の治療

b)運動

c)食べ過ぎない




a)慢性炎症の治療


慢性炎症ってすごい伝わりづらいと思うんですけど

身体の中が炎症起こしちゃってるとイメージしていただければ大丈夫かな。


慢性炎症を治すには


まずストレス解消しましょう。

そして腸内環境を整えましょう。




b)運動


適度に身体動かしてあげてください。

運動自体がストレス解消になったり

良いホルモンを分泌して炎症対策になったりしますが


特に

運動すると筋肉から出る物質(IL-6)がレプチン抵抗性を改善するらしいです。


(IL-6ノックアウトマウスでは、運動によるレプチン抵抗性改善効果が薄れたことから)




c)食べ過ぎない

腸内環境を良くしたり

空腹を感じることでレプチン抵抗性は改善するらしい。









こうやってみると



ダイエットですね。







そもそもレプチン抵抗性が働いてしまう原因が


・ジャンクフード

・慢性炎症(ウイルス感染、有害化学物質)

・フルクトース摂取

・運動不足

・肥満

・体内リズム障害




「不健康」で起こるので




健康的な生活を送れば


痩せホルモンがうまく働いて


太りにくくなる





もはやダイエットってのは


脂肪を燃焼するため


というより


痩せホルモンをうまく働かせるために行う


と考えても良さそうです。






ということで痩せホルモンのひとつ


レプチンについてお話させていただきました。



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